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kei umezawa

自然の中に身を置くこと



こんにちはKEIです。



昨日、一年ぶりに釣りに行きました。日の出とともに。イカを釣りに。



結果的にイカは釣れなかったのですが、一年ぶりに自分と自然しかない場所に身を置いて、

朝日を眺め、子どものように夢中になって、竿を振り続ける感覚は何にもかえがたい体験でした。



五島で暮らしていると自然が近く、いつも美しい風景が広がっていて、心を平穏に保てる・・・というイメージもあるかもしれないのですが、

私はそんなことはないと思ってます。



島でも人間関係のしがらみや、仕事上の面倒ごと、遠く離れた家族の面倒ごと、

自分の家族の面倒ごと、ごちゃごちゃと渦巻いています。



それはどこに暮らしてもきっと同じこと。



自然は近くにあれど、近いがゆえに、当たり前のようにそこに存在してしまって、「見る」対象ではあるのですが、「その中にある」、「自然の中にただ身を置く」ということは、

意識的にしない限り、あまり日常の中にはないです。



おそらく、島に暮らす多くのひともそうだと思います。



私は一年も、日常のバタバタに煩わされ、日常の中のことは日常の中で、人間の世界のことは人間の世界の中で解決しようと、自然から遠ざかる暮らしをしていました。



結果的に空回りし、自覚のないまま、脳が疲れ切ってしまい、意欲もなかなか湧かず、

視野は狭くなり、日常の決まり事をただ機械的にこなす・・・

ということが増えていきました。



脳は疲れ切ると、なかなか回復しないみたいです。



脳は疲れると自分が疲れていることにも気づかなくなる悪循環に陥るようです。



・・・ので、昨日は「えいや!」と早朝の誰もいない磯の海に向かいました。



そこには自分と広大な海と空があるだけでした。



余計なものが何もない。風と光と生き物がただそこにあり、

刻一刻と表情を変えていくだけの世界。



以前なら、魚が釣れなければ、いちいち理由を考えて、頭の中は忙しく、「遊び」ではなく、「仕事」に近いような気分で釣りをしていましたが、一年ぶりの海では、ただ、海と戯れているだけで、満足してしまいました。



海にいた時は、よくわからなかったのですが、自宅に、「人間の世界」に帰ってきてみると

「自然の中に身を置くこと」の効果はハッキリとわかりました。



その日、1日は、なんだか心が掃除されたように、クリアになりました。

疲れ切って、小さなことにイライラしたり、ネガティブな感情が湧いてきて、それにどうしようもなく執着する、どろどろした濁った心を通して世界を見る・・・ということが、この一年は多かったのですが、そういうものがその日、1日はまったく消えてしまったことに驚きました。



なんというか、心の中にノイズがなくなって、まっさらな気持ちになるんです。



結果的にまっさらになりすぎて、逆に何もする気にはなりませんでしたが・・・



でも、自分にとって「自然の中に身を置くこと」の効能と必要性をしっかり思い出せたことは大きなことでした。心の中の毒を取り払って、洗い落として、次の日、新しい気持ちで前を向く。リフレッシュっていうのは、こういうことか・・・と久しぶりに思い出しました。



・・・ので、島にいながらも「自然は遠くなる」こともあり、みなさんも心や脳が疲れたら、意識的に自然の中に身を委ねてみてください。



それは、釣りである必要はなく、貝殻拾いでも、キャンプでも、山登りでも、ただボケーっと海や水辺を眺めていることでも、読書でも良いと思います。



ただ、この場合は、「一人でいること」、「周りに人がいないこと」、「数時間はそこで過ごすこと」は大事なことなのかなと思います。









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