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執筆者の写真te to ba <手と場>

富江に美術館を。私が描く未来への一歩

更新日:6 日前


こんにちは、te to ba〈手と場〉の村野麻梨絵です。


新年明けましておめでとうございます。


2025年。巳年ですか。私は今年38歳になります。

3年間の厄年が節分を迎えることで終わるようです。

女性の30代ってほぼ厄年ですよね・・・苦笑



新しいte to ba <手と場>のメンバーと私(右から2番目)



五島に移住して、気づけばあと数ヶ月で10年です。

最初の3年間は地域おこし協力隊として五島市役所で働き、その後、2018年に「te to ba」をオープンしました。そこからカフェやゲストハウスを始め、移住者や旅人が集まる場を少しずつ作ってきたかな・・・というところです。


いろいろなことに着手して、一体何をやっているんだろう?と思われるかもしれません。


でも、今も変わらず私の活動の原点にある想いはひとつです。


「ずっと住み続けられる島をつくる」


五島は本当に美しい場所です。広い空、豊かな自然、温かい人々。それなのに、ここから人がいなくなってしまう未来を想像するのはとても悲しいこと。年々廃校になる学校のニュースが耳に入ってきます。人ごとではない、人口減少の波。


だから私は、この島で生きる人たちが、今となっては自分も含めて、誇りを持ち続けられるように、何かを残したいと思っています。



美術館をつくりたい

今回、te to ba <手と場>はまた新たなプロジェクトに挑戦します。それが、五島の文化を紡ぐ美術館づくりです。


五島には映画館や美術館といった文化的施設がほとんどありません。

そのため、島の子どもたちは「ここには何もない」と感じることが多いのです。大人になるにつれ、それが「島にいても何もできない」という意識に変わり、若者はどんどん島を離れていきます。


でも、本当に「何もない」のでしょうか?


私は、五島には「島だからこそできる」体験があると思っています。


例えば、島の自然や文化、そこに息づく人々の暮らし。それをアートの力で発信し、未来の五島を支える子どもたちに新しい視点や自信を与えたいのです。






譲っていただいたあの空き家を美術館に

3年前、とある方から「この建物を地域のために使ってほしい」と、一軒の空き家を譲り受けました。





そこは、かつて写真館や書道教室として使われていた場所。ずっと悩んできましたが、ここをアートと学びの場として再生させ、美術館にすることを決めました。


計画では、島外や海外のアーティストを招き、五島の自然や文化をテーマにした作品を制作・展示していただきます。その過程を子どもたちが見学したり、実際にワークショップで体験したりすることができるようにします。



このプロジェクトを実現するには、空き家の改修費やアーティストの活動費が必要です。そのため、クラウドファンディングを1月中にスタートする予定です。今回の支援金はすべて、美術館づくりのために活用させていただきます。




これからのte to ba <手と場>

多くの方に心配していただいているのですが、te to ba <手と場>はちょっと、体制が変わりました。今までkeiさんがビジネスパートナーとして長年、te to ba <手と場>を支えてくださっていましたが、昨年9月で退社をされています。今は新天地、京都へご家族と一緒に引っ越されて早速活躍をされているみたいです。


その後、いろんな人に支えられte to ba <手と場>にも新しいメンバーさんが。冒頭のお写真のメンバーです。なんと皆様、還暦を超えているお姉さまたち!とっても頼りになる仲間です。


これから新しい事業が始まることもあり、さらに仲間が必要となってきます。もし興味のある方がいらっしゃればぜひ、お声かけくださいね。



美術館をつくる想い

実は、私自身も五島に来るまでは「島はのんびりスローライフ」という先入観を持っていました。でも、実際に暮らしてみると、ここには都市にはない豊かさがたくさんあり、ものすごく忙しい。でも、何かが欠けている。たまにこの島から脱出したいぞ!と思うことがあるのです。

それは、「インプットしたい・・・!」という欲が生まれた時。自然からのインプットは毎日していますが、人が作った文化的なもの、映画やアートなどに触れる機会がどうしても少ないのです。

このままだと私も枯渇してしまう。島を出て行きたくなってしまうかもしれない。

そうならないよう、ないものは自分で作ってみよう。


今までこんな思いでいろいろなことをやってきました。


今回の美術館については、少々今までのプロジェクトとは違い、ちょっと大きな構想です。

でも私たちが今、美術館を作ることは「過去」から「未来」へ橋を架けることだと思っています。この島の魅力を未来に繋ぎ、次世代の子どもたちにその価値を感じてもらうこと。それが私の夢です。




私は、この美術館を通じて「五島にはなんでもある」ともっと多くの人に伝えたい。そして、この島の魅力を未来に繋げていきたいと心から願っています。

まだ、クラウドファンディングは具体的にいつから、、、とお伝えできませんが、今月中には開始予定です。

te to ba <手と場>をオープンする時にもたくさんの人に応援をしてもらいましたので、またお願いをするのは恐縮ですが、ぜひご支援いただけたらと思っています。



左官屋さんに教えてもらいながら一部の漆喰塗りました・・・!笑


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