釣りを始めて一ヶ月がたちました。
最初はラインの結び方がなかなか覚えられなかったり、結構、値段のするルアー(メタルジグ) が一投目で根掛かりして紛失連発と初心者には越えるべきハードルの多さに心折れそうになること多々ありました。
が、さすが五島の海なのか、下手くそな竿にも付き合ってくれるお魚はけっこう多く、完全な坊主(釣果なし)というのは意外に少ないです。特にカサゴさんやベラさんはいつもぐいぐい糸を引っ張ってくれるので、「釣りって楽しいなあ」という気持ちを萎えさせないですみました。
〈よくルアーに反応してくれるフエフキダイ氏〉
ちなみに竿とリールは釣りの師匠から譲り受けたエギングロッド とアジングロッド。
軽装備ですが、色んな小魚が釣れてくれます。
あまりに釣れない時期が続き、自信を失いそうになるとジグヘッド(疑似餌をつけるオモリと針が一体化したモノ)にオキアミをつけて釣ったり。マイクロテンヤとかハイブリッド釣法とか呼ばれているみたいですが、それもまた楽しかったです。
〈防波堤の角にいた小メジナ〉
おとといは初めて、大物が釣れました(私にとって)。それまでは30cmほどのカサゴが最大だったのですが、いきなり60cmのマダイです。もちろんまぐれなのですが、地磯でひたすら遠投の練習をするために10gのメタルジグ を投げ続けていた時、突然、岸近くを泳いでいた小魚たちが、びちゃびちゃと跳ね上がるのが見えました。ナブラというそうです。何か大きな魚が一斉に小魚に襲いかかっているのです。たまたまルアーを引いてくる最中でガツンと竿を持つ手に衝撃がありました。
「やばいマダイだ!」と思いました。
食ったのが見えたのです。とにかくグイと竿を立ててしっかりキープしました。隙を見てはリールを巻いて距離を詰めます。しかしマダイは底に潜ろうとします。ひたすら竿を立てて耐える。いけそうかなと思ったら急に沖へ逃げようとする。たまたまドラッグを緩めておいて良かったです。なにしろ細くて柔らかいエギングロッド 。それに細い糸。竿が90度以上ひんまがっています。一気に手繰り寄せようとでもしたら竿が折れるか、糸は一瞬で切れてしまいそうです。とにかく相手が諦めるまで待つ作戦です。10分ぐらいかかったでしょうか? ようやく、足元の磯に魚をスライドさせ水から引き上げることに成功しました。
膝が緊張と興奮でガクガクしました。
持ち帰って測ってみたのですが、ちょうど60cmと2.5kgの体重がありました。
そもそも岸からこんなやつが釣れてしまうんだということも初めて知りました。
あらためて五島ってすごいところだなあと感心。
釣りを始めて一ヶ月が経って、ようやく釣りの面白みの一端がわかり始めた気がします。
まだまだ全く経験と知識が足りないのですが、「釣り」の面白味はどうやら「どうやったら釣れるのか?」を必死に考えることにありそうです。そのためには、釣りたい魚がふだんどのような食事をしているか? どんな習性があるのか? また魚だけではなく、海のこともよく知らないといけません。潮の潮汐はもちろん、風と波の関係や海水温、潮目についてなど、考える材料はたくさん。そしてどのような仕掛けで臨むか?
おそらく相当、経験を積んで、実際に魚を釣り上げることを重ねる中で、予測ができるようになるのだと思います(いまの私にはまったくできない)。
〈初めて体験したサビキ釣りで釣ったアジ〉
おそらく魚や海を含めた「自然」に対して謙虚に向き合い続け、「知る」ということが、
とにかく深く面白い部分で、釣り人たちがやみつきになるのがわかる気がします。
まあ、まだまともに「釣ってる」と言えるレベルではないので、とにかくちゃんと狙ったところにルアーを投げられるようになる練習を当面はし続けないと話になりませんが。
がんばります!
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