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Veriteco〜草木染めと刺繍〜ワークショップが開催されました

  • 執筆者の写真: te to ba <手と場>
    te to ba <手と場>
  • 2023年11月18日
  • 読了時間: 3分



バタバタしていて、ひと月経ってしまいましたが、10/13~15にかけての3日間、

香川県の豊島から草木染めと刺繍の作家・Veritecoさんにお越しいただきワークショップを開催いたしました。


Veritecoさんは、「草木染め」に関する著書を多数、出版されていて、NHKの「美の壷」にも出演。2015年から瀬戸内海に浮かぶ小島・豊島(てしま)に移住されて、自ら藍や草木染めに使う植物を栽培。糸の染めから自分たちの手で行い、草木や生き物を模した繊細なアクセサリーや洋服作りをしていて、全国的にも多くのファンがいらっしゃいます。






 そんなVeritecoのお二人が、昨年、五島を旅行で訪ね、私たちのホステルta bi to〈旅人〉に泊まっていただいことがご縁で、今回、ワークショップを開催することに。


道端で生えている雑草や木々の実、身近な植物を生かして身に着ける「豊かさ」を伝えたい


ワークショップは3日間。午前と午後の2部制で、刺繍と草木染めのワークショップが行われました。




 午前の刺繍のワークショップでは、参加者が手と場の庭や道端に生えているお気に入りの葉っぱを見つけるところから。葉っぱを採取し、その葉の形や葉脈をトレース。

草木染めの糸でバッグかブローチに刺繍します。




毎回、たくさんの方が参加してくれました。


午後は手と場の裏庭で、草木染めのワークショップ。こちらは、毎日、染めに使う材料が異なります。初日はセイタカアワダチソウ。あの空き地や耕作放棄地に繁茂する黄色い花です。





Veritecoさんは、来島後、島中を巡り、空き地に咲き誇るセイタカアワダチソウを大量に集めてくれました。これを大鍋でぐつぐつ煮ます。すると春菊のような香りが立ち上り、真っ黄色の美しい染液が出来上がります。





 この染液に浸けて、ミョウバンで媒染し、もう一度、染液に浸すと鮮やかな黄色に染まりました。草木染めと聞くと、これまではわりと地味で沈んだ色を想像することが多かったのですが、今回のワークショップで見た色はどれも鮮やかで生き生きとした色。




 こちらは2日目のキバナコスモス & マリーゴールド(銅媒染)




3日目のクリ(鉄媒染)




 参加者はストールかTシャツに染めていきます。


ワークショップは常に和やかな雰囲気の中、無事に終了しました。


 今回のワークショップに関わらせていただいて、私たちが暮らす島という限られた資源の中であっても、モノや自然を見る角度や視点をすこし変えると、これまで目にしていても見逃していた「宝物」がたくさんあることに気付かされました。


 とくに「草木染め」は、私たちもこれまで関心はあって実際にVeritecoさんの書籍も何冊か持っていたのですが、実際にこのように長年、実践してこられた知恵と感覚に直接、触れることができて、「私たちも挑戦してみよう」というキッカケが生まれました。


 今回はVeritecoさん、そしてワークショップに参加していただいた皆様、心からありがとうございました。



 
 
 

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​©te to ba <手と場> 2018

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