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Fashion Revolutions

執筆者の写真: te to ba <手と場>te to ba <手と場>

こんにちは。marieです。

先日、五島で改修されたばかりのおしゃれなホテル

selendip hotelにて、映画の上映会があり、行ってきました。

五島内には映画館がありません。

そんな中、立ち上がったのが友人でもある藤田佳子ちゃん。

「コガントコシネマ」と称し、映画の上映会を月1回を目標にして行なっています。

映画って、ゲオやツタヤから借りれば100円くらいで借りることのできる者ですが、上映会として上映するとなると、安くても10万以上かかることの方が多いんです。

誰もが知っている人気映画なんてもっともっと高い。

なので、映画を流すのも非常に大変ですし

継続するのも大変。

そんな彼女が今回選んでくれたのが

"the true cost"という映画。

バングラディシュのラナプラザというビルで起きた

倒壊事故をきっかけに作られた映画です。

アメリカの大手ブランド

H&M, GAP, ZARAなど「ファストファッション」と呼ばれるブランドメーカーの洋服の縫製を担っていたラナプラザの従業員たち

1000人以上がこのビルで亡くなりました。

亀裂が入り、危ないとわかっていながらも働かされ続けた従業員たちが犠牲になったのです。

理由は簡単。

ZARAやH&Mのお洋服の安さは皆さんご存知ではないでしょうか?

1000円未満でお洋服が買えることも珍しくありません。

ファストファッションが日本に入ってきてからも、顕著に感じるのが

「価格競争」

でもその価格競争の下で犠牲になっている人たちがいるんです。

そのお洋服を縫製している人たちに支払われる賃金が抑えられ

労働環境すらどんどん劣悪になっていっているのです。

ビルの倒壊すら防げなかったんです。

あり得ません。

信じれられません。

また、生地そのものを作っている綿花(コットン)の生産者にまでその影響が。

より多くより早く、より安く生産するために

大量の農薬が使われたコットンが当たり前のようになってしまいました。

その農薬を使う農家さんたちも使いたくて使い始めたわけではありません。

種を扱っている業者の独占による一種のコントロールによって使わざるを得なくなっているのです。

その結果、身体に毒が周り、50〜60代の方が次々と亡くなってしまった地域があります。

これは昔の話ではありません。

今も、なお苦しめられている人がたくさんいます。

そんな中、日本で立ち上がったブランド、people tree(ピープルツリー)は、つくり手も買い手も幸せになれるお買いもの「フェアトレード」専門のブランドとして約30年前にスタートしました。

フェアトレードファッションの世界的パイオニアで、手織り、手刺繍、手編み、草木染め、ハンドプリントなどの手仕事を活かすことで、途上国の立場の弱い人々に収入の機会を提供し、環境にやさしい持続可能な生産を支えています。

言葉にするととってもシンプルですが、

なかなかできることではありません。多くの企業が、利益を追求し続け

より安い賃金で立場の弱い人たちを働かせているのです。

このブランドの商品をte to baで販売しようと思ったのも、

「日本の手仕事」だけが優れているわけじゃない。

きちんと、手作りをしている人たちに適正な収入を得てもらえるきっかけに

当店もなれれば・・・と思い、仕入れています。

私はよく、「手仕事」の大切さを話していますが、

お洋服ってどんなにお安いお洋服でも全て手作りなんです。

ハンドメイドマーケットなどでも「手作り」を付加価値として

お話ししていますが、

全てのお洋服が手作りなんです。

ロボットが作っているわけではありません。

バングラディシュや中国、インドなど

主に女性の縫製工場で働く人々が、朝から晩まで過酷な労働環境で働いています。

ALL CLOTHES ARE HANDMADE

このこと、よく考えながら

お洋服のお買い物をしてほしいと思っています。

日本製の物を「高い」と感じる人は、それは日本で作っている人たちに正当な金額が支払われているから。きちんとした労働環境で働けているから。決して我々日本人だけが優れているわけじゃないんです。

私自身、アパレル企業に勤めていたこともあり、

映画、"the true cost"が上映されると聞いたとき

絶対に見に行かなきゃ!と思いました。

上映されたのをみて心が痛みましたがもっとたくさんの人にみてもらいたい

そう思った映画です。

映画館のない島、五島で映画が見れる「コガントコシネマ」の取り組みについては

こちら(FBページ)をご覧ください。


また、先に述べたバングラディシュで1000人以上の方が亡くなったのは、

2013年4月24日でした。

この事故を受け、翌年2014年4月24日から、世界各地でファッションを変革するための働きかけを行う「Fashion revolutipn ファッションレボリューション」が行われています。日本では東京を中心にトークショーや映画の上映などがおこなれておりますが、まだまだ認知度も低いのも事実。

ぜひ今一度、自分が毎日着ているお洋服について

ちょっとでもいいのでこれをきっかけに考えていただけたらと思います。


少しづつ増やしていければと思います。

長くなりましたが今日のブログはこの辺で。

Use your voice and your power to change the fashion industry. Together we are stronger.

あなたの一声や、考え方がファッション業界を変えていきます。

te to ba

marie murano po


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